10万年後の安全

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2011年7月

10万年後


「100,000年後の安全」というタイトルの映画を見に行きました。
福島原発事故の後から、原発に興味を持っていて、
いろいろ調べていくうちにこの映画とぶつかりました。
10万年という気の遠くなるというか、全くもって想像のつかない未来のお話ということです。
中国ですら4000年の歴史と言われていて、長いなあと感じるのに、10万年とは・・・

いったい何の話かというと、原子力発電所で出たゴミ、いわば「高レベル放射性廃棄物」の処理の話なのです。
このドキュメント映画の話はフィンランドのお話なのですが、
日本でもどこでも原子力発電所のある国では、避けて通れない問題です。
なので、人ごとではないんですね。

原子力発電所を運転すればするだけ、高レベル放射性廃棄物が生まれてしまいます。
これらを無害化するには、とてつもない時間がかかります。
そこでフィンランドでは、固い岩盤の場所の地下深くにこれらの「高レベル放射性廃棄物」を埋めてしまおうという計画が進んでいるのです。
岩盤のとてつもなく深いところを掘削して、今現在工事が進行中なんですね。
その岩盤自体は今までまったく地殻変動の影響を受けていないとのこと。

地上は災害や戦争などの被害を受けたりして、環境の変化がとても早く激しいのですが、
こうした地下深いところは地上ほどの環境の変化を受けにくい、との考えからこの計画を進めているようです。
西暦2100年を過ぎると、プロジェクトは完了して、これらのとてつもなく深い穴は高レベル放射性廃棄物と共に埋め戻されることになるそうです。完全封印です。何事もなかったように・・・

地下の施設は10万年は持ち堪えるという設計になっているようですが、
問題は後世にどうやって、この場所や放射性廃棄物の危険性を伝えるかというのが最大の課題のようです。
10万年後に果たして同じ言語を使っているのだろうか?とか、
氷河期が来てこの地には人が住まなくなり忘れ去られた後、別の人間が発見して宝と勘違いして掘り起こすのではと、いった想定不能の問題ですね。

それにしても、放射性廃棄物とは厄介なものですね。
こんなものを生み続ける原子力発電所って一体何?と思ってしまいます。
やはり原発は後世に対する影響は大きすぎるので、
別のエネルギーにシフトするのが、今の我々にできることなんでしょうか。
原発は今すぐに停止しても、結局はこれらの「死の灰」が残ってしまうというのが大きな問題です。
もう生み出されてしまった「死の灰」は仕方がないとしても、これ以上出さないという発想に世の中が切り替わってくれたらなあ・・・

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